権蔵温泉

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  【柳津町】西山温泉 新湯旅館


鬱蒼とした森の中。裏山は茸の宝庫


女性用浴室(新湯源泉使用)


お部屋


女風呂


男風呂


夕飯の茸鍋
只見川の支流、滝谷川を山あいに遡ると、鬱蒼とした山の中にあちこちに湯煙が舞い上がる西山温泉郷があります。

地熱発電所があるほど、温泉に恵まれた地域で、数軒の旅館は、すべて独自源泉を持っているほど。

新湯旅館は日帰り入浴を受け入れておりませんので、宿泊して、そのお湯を満喫できたことは望外の幸せでした。

旅を案内して下さったJAKEさんご夫妻の計らいに、スペシャルサンクスであります。

・お宿
旧館と新館が合体した建物。宿泊は新館を利用しました。

まだまだ新築の風情が残るとても清潔なつくりで、しかも雰囲気は和みそのものです。お部屋もきれい。お布団フカフカ。一泊2食付き8500円〜。

料理は地の山菜や茸料理中心です。

この宿の御主人は茸採りの名人で、地元の住までが食用か否かを聞きに来るほどだそうです。時期には付近の山で採れる「松茸」が夕食に供されることもあるとか。

しかして、訪れた日の夕食は、秋に採って瓶詰めにした茸を大量に利用した「茸鍋」がメイン。別室でいただきます。

見たことも食べたこともないような、いろんな種類の茸を腹一杯食べさせてくれました。ちなみに、食膳にあがった茸の名前は御主人も知らないらしく、全て「山の茸」と総称されてます。心のこもったアットホームなお味。

朝飯は、一般的な和定食。朝夕全て女将さんの手料理で、旧館の休憩室でいただきました。おとしたての食後のコーヒーも美味。

・湯
男女別の湯小屋あり。
男性用浴室は新館に隣接して、木造のまだ新しい風情。町有源泉をひいています。

かなり熱めの湯船には、透明な塩化物泉が満たされ、とても気持ちよく入浴できます。

ここの独自源泉は女性用浴室にひかれています。おねがいすれば貸切にできますから、男性も入浴可能です。

湯小屋は宿から階段で数メートル谷あいに下がった場所にあり、湯小屋の直ぐ横が源泉。当然お湯の鮮度が抜群です。
源泉名 新湯
源泉温度 71.2℃ 塩化物泉

かすかに硫黄臭のする、熱いお湯。微妙なとろみと塩味をもっていて、肌にじんわりしみ入ります。湯上がりはポカポカでお肌しっとり。無色透明。湯の華ほんのわずにあり。とてもいいお湯だと断言します。

階段を下るアプローチ、そして鄙びた湯小屋の風情も素晴らしく、つい長湯してしまいました。

・感想
到着が遅くなった私たち一行にもかかわらず、イヤな顔一つせず、温かい料理で迎えてくれたました。気遣いがほどよく行き届いて、とっても気持ちよく宿泊できました。

数年前、地震の時にはこの宿の床下や宿の裏の畑からも湯が噴き出すほどの豊富な湯量。素晴らしい。

部屋よし、湯よし、料理よし、環境よし、気だてよし。しかも低料金。全く文句のつけようがありません。
(H18.11.4宿泊)